ネットで「グラデーションカットとは?」と検索すると、「上の髪が長く下の髪を短くカットすること」と説明されている事が多いのですが、恐らく素人さんがそれを聞くと、以下のようなスタイルと勘違いしてしまうのではないでしょうか?
まあ、確かにこれも上の髪の方が下の髪よりも長いのですが、 これは極端すぎる例で「イングラデーション」という特殊な切り方になります。
一般的に呼ばれているグラデーションというのは以下のようなイメージです。
「これだと上の髪は下の髪より短いじゃん?」と思うかもしれませんが、実際に長さを計ってみると上の髪の方が長いのです。
以下の図にように髪を真横に引き出すと分かり易いと思います。
ちなみにですが、上の髪を下の髪より短くカットするとレイヤーと呼ばれます。
又、ワンレングス(髪を下ろした時に同じ長さのスタイル)の髪を頭皮に対して90度に引き出してみると、切り口の角度は45度になります。
ちょっとややこしいかもしれませんので、図で並べてみました。
言葉で簡単に説明しますと、イングラデーションは内巻きにしたい場合に使ったりする技術で、ワンレングスは下ろした時に切り口が揃っており、グラデーションは少し軽くなって、レイヤーは更に軽くなるといった感じです。
たまに「グラデーションにしてください」とおっしゃる方がおりますが、グラデーションというのは技術名になりますので、思い通りのスタイルにはならないと思います。
ヘアカタログで「グラーデーション」として紹介されているのは、グラデーションと言う技術を使ったスタイルという意味であり、カタログの画像のスタイルがグラデーションというスタイルではないので気を付けましょう。
スタイルというのは、グラデーションやレイヤーなどと一緒にシャギーなどの技術を併用して作られていきます。
ですので、あなたがやりたいスタイルが明確にある時は、必ず画像を持参することをおすすめいたします。
画像を持っていくことが恥ずかしいと思っているかたがいるかもしれませんが、多くの美容師は言葉だけでは伝わらないので画像を持ってきて欲しいと考えています。
詳しくはコチラで説明しております。⇒画像を持っていくのが恥ずかしい?