よく「下手な美容師にカットされてしまったので上手い美容師の見つけ方を教えて下さい」と言った意見をネットで見かけますが、実は人によって上手な美容師や下手な美容師の定義は違うので一概に上手い美容師の見つけ方というのは説明するのは難しいです。
これは人によって求めている事が違うからです。
お客様には色々なタイプの方がいる
以下のように、お客様には色々なタイプの方がいます。
①自分がやりたいスタイルが明確にあり、画像を持って行った場合はその通りにしてくれる事を望むお客様。
②周りの人の意見を気にするタイプ(友人や親族)
③どんなスタイルが良いか何となくイメージはあるのだけど自信が無いのでプロに相談にのって欲しい。
④どんなスタイルが良いか全く分からないのでプロとしてのアドバイスが欲しい。(好きなスタイルや嫌いなスタイルはある)
⑤どんなスタイルが良いか全く分からないのでプロとしてのアドバイスが欲しい。(好き嫌いは全くなく、全ておまかせ)
このように望んでいることが違うタイプの方がいるのですが、それぞれの要望に合った対応をしてくれる美容師に巡り合えば「上手い美容師」と思ってもらえますし、逆に美容師が間違った対応をしてしまうと下手な美容師と判断されます。
タイプ別の対応例
分かり易い例を上げてみますと、自分のやりたいヘアスタイルが明確にあり、その画像を持参したお客様に対して、美容師が「こちらの方がお客様に向いています」などと余計なアドバイスをしてしまうと、そのお客様は満足しません。
たまにプロとしてアドバイスすることが正しいと決めつけている美容師を見かけますが、押しつけもいいとこです。
そういったお客さまに対しては、出来る限り希望に沿うことのみに専念すべきであり、どうしてもアドバイスしたいのなら、本当にそのお客様が納得できるようにしなければいけません。
カウンセリングを勘違いしている美容師もいる。
よく美容師はカウンセリングが重要だと言いますし、確かにカウンセリングは大事です。
しかし、バカの一つ覚えみたいに全員に対してくどくどアドバイスする事をカウンセリングだと勘違いしている美容師がいます。
正しいカウンセリングというのは、そのお客様が求めている事を的確に判断して、それに沿った応対をすることが重要です。
結局「上手い美容師」とは?
では「上手い美容師」とは一体どんな美容師の事を指すのかと言いますと、本当の意味でのカウンセリングが上手な美容師だと思います。
先程お伝えしたように、なんでもかんでもアドバイスをするというのではなく、そのお客様のタイプを理解して、それに沿った接客や提案をすることも全部含めたカウンセリングです。
経営コンサルの方は、これからは新規客を獲得するノウハウが大事だの、周期を早めるためのトークが重要だの、単価をアップさせるためにトークするだのと言ってくるようですが、単純に一度ご来店してくれたお客様が殆ど再来してくれるような「上手い美容師」がたくさん育てば、そのお店は間違いなく安泰です。
まあ、中々そういった美容師が育たないから苦労しますし、経営コンサル会社も成り立つのですが…。
※特に「これからは新規客を獲得するノウハウが大事」という考え方は、再来率の高い上手い美容師を育てる事を諦めてしまった末の考え方です。だからこそ安易にホットペッパーを利用して新規客を増やす美容室が増えて、その結果美容室に不満を抱くお客様が増えるという最悪の結果に繋がっているのです。⇒これについての詳細はコチラ
そしてこれをご覧いただいているお客様をガッカリさせてしまうと思いますが、本当の意味で上手い美容師というのは、実はあまりいません。
そんな数少ない上手い美容師の見つけ方は以下を参考にしてください。