自称「上手い美容師」の笑えて最悪なはなし。

投稿日:

自称上手い美容師

今日の記事は少々過激な発言があります。

管理人さんが修正してくれるかもしれませんが、もしもそのまま投稿されていたら気分を害するかもしれませんのでご了承ください。

自称「上手い美容師」の笑えて最悪なはなし

ある日、既存のお客様のご紹介ということで、当店にA子さんというお客様がおみえになりました。

A子さんは、おもむろに私にスマホの画面を向けて「この美容室に行ったら最悪だったので直してください」と言ってきたのです。

「どれどれ」とスマホの画面を見てみると「自分は物凄く上手いぞ!」というアピール満載のブログが映っていました。

まあ、私的には意気込みのある奴は嫌いじゃないんですが、そのブログを運営している美容師は笑えたし、そして最悪でした。

まず何が笑えたのかと言いますと、自分は上手いと言っている割に、ネットで予約を受け付けていたからです。

他のスタッフのために予約を受け付けているのかと思いきや、その『笑えて最悪な美容師』本人の予約が空いているとのことでした…

ちなみに私の店は10年間一切宣伝していませんが、朝から晩まで既存客の予約で一杯です。有名店でもありませんし、それどころかHPすらありません。

新規のお客様といえば、紹介のお客様をなんとかねじ込む時間が取れる程度なので、とてもネットで新規のお客様を募集する隙間などありません。

お客さまが多いから上手いとは言いませんが、せめて自分の事をネットで上手いと豪語するのなら、1か月くらいは朝から晩まで予約で一杯にして欲しいものです。

つまり、その『笑えて最悪な美容師』は、自分では上手いと思っているが、実はお客様はそう思っていないという現実を何の恥ずかしげもなく公開してしまっているという、なんとも間抜けで笑えるというおはなしでした。

よくありがちな美容師の勘違い

そして更に記事を読んでみると、他の店でカットしたお客様が、よく自分の店にお直しに来るので自分は凄いと書いてました。

しかし今、私の目の前にその『笑えて最悪な美容師』がカットしたA子さんがお直しに来ています(苦笑)

恥かしい

これは本当によくありがちなのですが、失客しているお客様の声は聞くことが出来ませんが、再来して指名してくれたお客様は褒めてくれます。

つまり、自分を褒めてくれる声だけをよく聞くので勘違いして天狗になりがちなのです。

 

当然ですが、私が担当したお客様の中にも年間数名ですが失客してしまう方がいます。

その場合は、その時の事をよく思い出して猛省するようにしています。

これが美容師として当たり前の姿勢だと思うのですが、『笑えて最悪な美容師』は分かっていないようです。

その美容師が最悪な理由

では次に、笑えるだけならまだしも『最悪』である理由を紹介させていただきます。

そのブログを更に読み進めてみると、他の美容師が作ったスタイルを画像で紹介して散々ディスった後に、自分がカットしたらこんなにまとまりました!凄いでしょ!という記事が多数ありました。

『笑えて最悪な美容師』の予約が空いているという矛盾をネットで公開しているという点は笑って済ませますが、他の美容師の作品をさらしてディスるのは最悪です。

これは倫理的にも最悪ですが、勘違いっぷりも最悪過ぎて同じ美容業界の人間として憤りを感じます。

何を勘違いしているかはこの後説明しますが、その前に私の方針を伝えておきます。

とやかく言いたくない

他人のカットを見ただけで上手い下手は分からない

断言しますが、他の美容師がカットしたものを見ただけでカットの上手い下手なんて絶対に分かりません。

例えそのカットがセニングでスカスカになっていても、カットラインが繋がっていなくてもです。

確かにそのお客様は前回の美容室が気に入らなくて他の店を探していたのですから、満足させることが出来なかったのは事実です。

しかしそれはカットが原因とは限りません。
例えそのお客様が「前のカットがまとまらなくて気に入らなかった」と言ったとしてもです。

では今からその理由を説明していきます。

 

例えばそのお客様が、あるヘアカタログのスタイルを希望したとしましょう。

そのスタイルは結構軽めで柔らかいスタイルですが、お客様の髪質は直毛で剛毛でした。

つまり、そのお客様には向かないスタイルなのですが、お客様の仕上げのテクニックさえあれば十分可能なケースもあります。

ぶっちゃけ整髪料とアイロンを上手く使えれば、本当に色々なスタイルを楽しんでもらえます。(最近は仕上げが上手な方も増えてきました。)

まあ、そのお客様が自宅で再現出来るかどうかは、本人のアイロンなどを使って実際にやっていただかないと分からないことですから、一度挑戦してみましょうという流れは十分ありえる流れでしょう。

もしかしたら徐々に教えていくつもりだったのかもしれませんね。

そして実際の施術に入る際、今回はまとまらないかもしれないけど、この雑誌に近づけるために今日は思い切り減らしておきますと伝え、もしもやりづらかったら次回はまとめやすいスタイルにしましょうとアドバイスした流れだったらどうでしょうか?

この場合はカットが下手とかではなく、お客様にその旨を上手く伝える事が出来なかった事が問題と言えそうですね。あるいは最初は安全策をとるべきだったかもしれませんが、それは結果論でしょう。

つまり、カウンセリングや伝えるべきことを伝えきれなかった事が問題であるということです。

いかがですか?
その時のカウンセリングや経緯を全てお客様から聞き出しているのなら話は別ですが、カットを見ただけで下手くそと決めつけることの浅はかさがお分かりいただけたでしょう。

まあしかし、お客様が当時の事を鮮明に覚えているとは思えません。(お医者さんのいいつけも忘れてしまうくらいですからね)

つまり殆どのケースで、前回のカットを見ただけで偉そうな事は言ってはいけないということです。

 

思い込みの怖さ

先程の補足みたいになりますが、皆様これだけは分かって下さい。

デザインを重視すると、往々にして手入れが難しくなる事があります。
逆に手入れのし易さを重視すると、デザイン性に欠ける事があります。

で、『笑えて最悪な美容師』は手入れのし易いスタイルこそが最強だと思い込んでいるようです。

なぜならブログを見る限り、まとまりのあるスタイルばかりを提案していたからです。

確かに動きが少ないスタイルは、変に跳ねたりしないので手入れはし易いのかもしれませんが、今回の雑誌のスタイルのような動きのある軽いデザインを求めているお客様には満足してもらえません。

実際に私の店にお直しにこられたA子様も、その『笑えて最悪な美容師』の店に雑誌を持って行った時に軽めのスタイルを希望したらしいのですが、今はそんなに軽くない方がいいとか、余計な能書きばかり垂れて、結果なんのデザイン性もないスタイルにされてイライラしたと言っていました。

お客様の要望というのは本当に千差万別です。

当たり前ですが「うぬぼれ」と「自信」は全く別物であり、うぬぼれている人ほど思い込みが激しく、千差万別の要望に応えられません。

決してうぬぼれる事なく、お客様の求めているものを理解しようとする努力を惜しまないで欲しいと思います。

 

手入れが楽なスタイルを希望するお客様は多いのは確かですが…

カウンセリングをしていると、確かに「手入れが楽なスタイルがいい」というリクエストが多いです。

しかし、うぬぼれる事なくちゃんとカウンセリングをしている美容師さんは分かっているはずですが、手入れが楽なのは当たり前で、デザイン性に優れたスタイルを希望しているお客様も結構多いです。

でも雑誌に載っているのは、殆どアイロンで仕上げたスタイルです。

アイロンなんて面倒でやりたくない…
でも雑誌のようなスタイルにも憧れる…

この狭間で揺れるお客さんを、どのように対応するかが美容師の腕の見せ所なのですが、『笑えて最悪な美容師』は、全てまとまりのあるスタイルに持って行ってしまうのでしょう。

※だからお客様が定着しないんですよ…

 

軽さのあるスタイルは無くならないって!

雑誌に載っているスタイルの中には、まだまだ軽いスタイルがあります。

そしてそれを再現するには、カットラインを繋げない事やスカスカにする事は普通にあります。

で、『笑えて最悪な美容師』に限らず多くの美容師さんは、こんなスカスカにすると傷んだように見えるからとか、手入れが面倒だからという理由で否定する事が多いようです。

だってそれがプロの仕事だろうと決めつけている人も多いと思いますが、私ならこう言います。

「そのスタイルいいですね。一回やってみましょうか?!
ただし、その雑誌のスタイルは毛先が相当軽くなっているので必ずトリートメントやワックスで手入れしてくださいね?

そうしないと傷んだように見えてしまいますし、毛先がハネてしまうかもしれませんからね!勿論今日はそれらの方法を教えますがどうします?」

すると、殆どのお客様は「えー、自信ないなー」と答えます。

そこで私は「じゃあこうしたらどうですか?今回は思い切ってそのスタイルに挑戦してみて、もし手入れ出来ないようでしたら次回はもう少し手入れの楽なスタイルにしていきましょう。」

この流れですと、カットラインが繋がっていないスカスカなスタイルが出来上がりますが、実際に私はこのパターンのお客様が結構います。
※一度やってあげた方が納得しますしね!

そして仕上げ方が上手なお客様は、何の問題もなく次回も同じスタイルを希望してきます。

残念ながら上手く仕上げられなかった方も「やっぱり前回のスタイルは私には難しかったみたいなので、今日はもっと簡単なスタイルにして下さい」といって来店してくれます。

サラっと書きましたが、気に入らなくても再来してもらえる所がミソです。

普通ですと
気に入る⇒再来、気に入らない⇒失客
です。

しかし私の場合は
気に入る⇒再来、気に入らない⇒再来
です。

これが上手い美容師と決めつけるつもりはありませんが、少なくとも勘違い美容師とは比べ物にならないほど多くのお客様を幸せにしていると自負しています。

 

いかがですか?

スカスカだったり繋がっていないカットラインを見ただけで下手だと決めつけることが、いかに浅はかな考えであるという事がお分かりいただけたかと思います。

大事なのは、そのお客様が本当に求めているものを見抜く力です。

なんでもかんでも、まとまりのあるスタイルにするしか脳のない『笑えて最悪な美容師』が、他人のカットをディスる資格など無いという事がお分かりいただけたかと思います。

 

最後に『笑えて最悪な美容師』さんへ。

美容師には色々な考え方があります。

その考えを知りもしないでディスっている自分の浅はかさを『笑えて最悪な美容師』さんは知ってください。

そしてそのせいで美容業界全体が不幸になる可能性がある事も知ってください。

何故なら、あなたのうぬぼれに踊らされて不幸な目にあったお客様が、美容師って下手くそが多いと誤解してしまうからです。

まさか自分がお客様に下手くそと思われているとは夢にも思いませんでしたか?

でも事実ですよ。

他の美容師をディスる暇があるのなら、ネットで予約をとらなければいけない状況を打破してからにしてみてはどうでしょうか?

鈴木 武

 

 

 

★管理人からひとこと★

今回の記事を掲載するのは正直迷いました。

とにかく鈴木は口が悪いので修正に苦労します(汗)

しかし、今回の記事には共感する部分が多々ありました。

例えば『笑えて最悪な美容師』が
他の美容師をディスっている事は本当に私も嫌悪感を感じます。

美容業界全体の品位が損なわれかねません。

まあ、鈴木自身も言っているように同じ穴のムジナになっていますが、それでも品位の無い人に釘を刺すと言う意味では理解できます。

ですので今回は、あまりに過激な表現の修正と、サイト全体の調和は修正しましたが、その他は原文のまま掲載することに決めました。

どうかお客様が美容業界全体を好きになってくれることを願います。

(管理人でした)

-上手い美容師・下手な美容師

Copyright© ビューティトピックス:美容師&毛髪診断士監修 , 2018 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.