テレビなどで「科学的根拠が無いから信用できない」とか、「医学的根拠に基づいた情報です」みたいな言葉を聞いたことがあるかと思いますが、今回はその科学的根拠と医学的根拠の違いについて書いていこうと思います。
科学的根拠とは?
実は「科学的根拠」という言葉は意外と曖昧な言葉なのですが、私なりに噛み砕いて説明すると、その現象が起こるメカニズムが全て解明されて物事を証明することを指します。
例えばアミノ酸系シャンプーは頭皮に優しいと言われていますが、他のシャンプーに比べて優しいことを化学反応式などで明確に表す事が求められるという事です。
しかし現在は人体の事について分かっていない事が多いので、そのメカニズムを明確に証明することは出来ません。
化学物質が人体に及ぼす影響でもお伝えしておりますが、例えアミノ酸系シャンプーについては完全に分かっていたとしても、一方の人体の事が分かっていなければ、アミノ酸系シャンプーが人体に与える影響を化学式などで明確に証明できませんので、科学的根拠はないという事になります。
医学的根拠とは?
この医学的根拠という言葉も意外と曖昧な部分があるのですが、これも私なりに噛み砕くと、基本的に臨床試験などの統計を元にしており、「科学的根拠」のようなメカニズムよりも経験を重視しているのが特徴といえます。
科学的根拠、つまりメカニズムでは証明出来ているはずなのに、いざ実験してみると違う結果が出る事は多々あるので、不確実な部分も考慮してあらゆる確率をデータ化した上で導き出す考え方が医学的根拠と言えます。
例えば敏感肌の方がアミノ酸系シャンプーを使った場合、多くの方がそれ以外の刺激が強いとされるシャンプーを使った時に比べて肌トラブルが起きる事が少ないという統計が出れば、医学的根拠はあると言われるでしょう。
どちらの方が信頼できるの?
じゃあ科学的根拠と医学的根拠の、どちらが信頼できる根拠なのと思うかもしれませんが、どちらも重要としか言えません。
しかし化学物質が人体に及ぼす影響を考えた時、そもそも人体の事が分からない部分が多いので科学的根拠が無いことが殆どであり、実際のところは医学的根拠の方が重要視されていると思われます。
だからこそ曖昧な情報が氾濫しているのです。
今お伝えした通り、化学物質が人体に及ぼす影響というのは完全に解明されてい無い事が多いです。
次から次へと色々な商品が世の中に出てきますが、それらの商品に対して専門家が「科学的根拠が無いからこの商品は信用できない」とか「医学的根拠がない」と言ったところで、逆にその商品の理論がデタラメだという事も証明できないわけですから、しばらく決着がつくことは無さそうです。
では何を参考にすれば良いの?⇒ 化学物質が人体に及ぼす影響